ミンチーのにっき - 30

▼2012年5月11日
おじさんが珍しく落ち込んだ様子で深いため息をついていたので、「どうしたの?」と尋ねたんです。おじさんはけだるそうに僕の方を見た後、「実はねミンチー…」と語り始めました。
「おじさん、小学4年生の子供さんが運転する車の助手席に乗って、ドライブするのが長い間の夢だったんよ。おじさん今はこうして社会的地位も築いたことやし、いよいよその夢を叶えるタイミングかなと思って、今日一日『小4のドライバーさ〜ん!乗せて〜!』って書いた木の看板を出してお店の前に立ってずっとヒッチハイクしてたんよね。でも一台も止まらなかったんよ…。おじさんにはまだまだ夢を叶える器が足りてないってことなんかなぁ…。まだまだ頑張らんとあかんのかなぁ…」
そう言って「ふぅ…」とひとつため息をつくおじさんに、「日本に小4のドライバーはいないよ。法律的に」という真実を告げようとした僕ですが、おじさんのあまりの落ち込みようを見ると何だか可哀想になり、「あきらめないでまたチャレンジしなよ」と元気づけてあげました。
「それがダメなんよミンチー…。おじさん、今日のヒッチハイクのために木の札をレンタルしたんやけど、せっかくやから最高級の素材の木の札でやろうと思って、特別天然記念物の屋久杉の一部を削りとって作った木の札をレンタルしたんよね。そしたらレンタル料が一日300万でね。ままよ!と思って借りちゃったんやけど、払うあてがないからお店の売り上げから出すしかないんよね…。はぁーあ、ほんととんだことになっちゃったなぁ…とんだことに…」
それを聞いた僕はおじさんの目の前のテーブルにゴトリと32口径の拳銃を置き、「わかってるな?」とおじさんのかたに手を置いて声をかけた後、そっとお店を後にしました。
しとしとと地雨の降り続く中、お店を出て歩き始めた僕の背中から「パンッ」と乾いた破裂音が聞こえました。
おわり。
おじさんが珍しく落ち込んだ様子で深いため息をついていたので、「どうしたの?」と尋ねたんです。おじさんはけだるそうに僕の方を見た後、「実はねミンチー…」と語り始めました。
「おじさん、小学4年生の子供さんが運転する車の助手席に乗って、ドライブするのが長い間の夢だったんよ。おじさん今はこうして社会的地位も築いたことやし、いよいよその夢を叶えるタイミングかなと思って、今日一日『小4のドライバーさ〜ん!乗せて〜!』って書いた木の看板を出してお店の前に立ってずっとヒッチハイクしてたんよね。でも一台も止まらなかったんよ…。おじさんにはまだまだ夢を叶える器が足りてないってことなんかなぁ…。まだまだ頑張らんとあかんのかなぁ…」
そう言って「ふぅ…」とひとつため息をつくおじさんに、「日本に小4のドライバーはいないよ。法律的に」という真実を告げようとした僕ですが、おじさんのあまりの落ち込みようを見ると何だか可哀想になり、「あきらめないでまたチャレンジしなよ」と元気づけてあげました。
「それがダメなんよミンチー…。おじさん、今日のヒッチハイクのために木の札をレンタルしたんやけど、せっかくやから最高級の素材の木の札でやろうと思って、特別天然記念物の屋久杉の一部を削りとって作った木の札をレンタルしたんよね。そしたらレンタル料が一日300万でね。ままよ!と思って借りちゃったんやけど、払うあてがないからお店の売り上げから出すしかないんよね…。はぁーあ、ほんととんだことになっちゃったなぁ…とんだことに…」
それを聞いた僕はおじさんの目の前のテーブルにゴトリと32口径の拳銃を置き、「わかってるな?」とおじさんのかたに手を置いて声をかけた後、そっとお店を後にしました。
しとしとと地雨の降り続く中、お店を出て歩き始めた僕の背中から「パンッ」と乾いた破裂音が聞こえました。
おわり。
世界が嫉妬する豚へ

おじさんおじさーん!ゴールデンウィークが明けたねー!おじさんはゴールデンウィーク何して過ごしてたのー!

やぁミンチー、久しぶり。おじさんのゴールデンウィークは最高に充実してたよ。おじさんの腕に生えてる腕毛を拡大鏡でじっくり観察しながら、一本一本丁寧にトリートメント液を塗っていく、そんな黄金週間だったんよ。

ずっと?

ずっと。

腕毛一本一本のケアをして、ゴールデンウィークを終えたの?

一本の一本の毛根にまでしっかり栄養を行き渡らせて、その後ブローまでしたんよ。温風のあと、冷風でもブローしたんよ。こうすると毛が傷みにくいし、しっかりセットができるんよね。

腕毛のセットなんてしなくていいよ。

(ぴちゃぴちゃ) (しゅっしゅっ)

腕毛を口で湿らせて立ち上げるんじゃないよ。

おやおや、ミンチーもこの世界が嫉妬する腕毛に嫉妬しているのかな?

腕毛をアジエンスみたいに言わないでよ。

もっと大人になれば、ミンチーにも立派な腕毛が生えるから安心し。ま、その頃おじさんのサラサラの腕毛はのれんぐらいの長さになって、会社帰りのサラリーマンが居酒屋と間違えて「よっ、まだやってる?」ってかき分けていると思うけどね。その時のミンチーの羨望の眼差し、早く見たいよねぇ…。うふふ、うふふふふふ。

カチッ ボッ(ライター点火)














