とんかつQ&A「ロースおじさんのおすすめボードゲーム」

Q.
 

おじさんこんにちわ。友達複数人で集まって今度遊ぶんですけど、ワイワイ楽しめるボードゲームがあったら教えてください!おじさんはゲームにもお詳しいとお見受けしました!



お名前:深層水分さん





A




ボードゲーム、おもろいよね。アメトークで「ボードゲーム芸人」の回もあったし、本格的にブームが来とるのかもね。おじさんは正直そんなに詳しくないんやけど、気軽にできるゲームを4つほどオススメしとくね。どれも使うのはカードだけだから場所を取らないし、ルールを読みこんだりする必要もない初心者向けのものやで!


.哨鶻ま 〜ゾンビにかまれて〜
プレイ人数 3〜5人

 
ゾン噛まは日本産カードゲーム。とにかく盛り上がる。すぐ終わるし。何がすごいってこのゲーム、ゲームが始まると同時に終了する場合があるんよ。すごくない? 簡単にルール説明すると、まずはプレイヤーに絵柄が描いてあるカードを3枚ずつ配る。カードは横並びで立てて手の中に収めておく。紙の麻雀牌並べるみたいな感じや。そして、順番に山札からカードを引いては、1枚捨てていく。同じ絵柄を3枚そろえたら役ができてアガれる。ただし、アガるには立ててたカードを好きなタイミングで「パタン」と倒さんといけないんや。さりげなく。
 
そしてここからが重要なんやけど、誰かがカードを倒した(アガった)のを目にしたプレイヤーは、自分のカードも倒せるんよ。それを見たプレイヤーも倒していい。最後にカードを倒したプレイヤーがひとり負けや。
 
これ、やってみるとわかるんやけど、プレイ中の緊張感がハンパじゃないんよね。なにしろ誰かが役を揃えたら即座にオシマイ、しかも反応速度ビリがひとり負けやから、全プレイヤーの手元を常に見張りつつ役をそろえなあかん。慌てて倒して「間に合った〜」と思ったら全員がニヤニヤしながら自分を見てたときの疎外感と恥ずかしさときたら……。はぁんっ!!!!! 興奮するよねっ!!!
 
どんな人でも目をギラつかせながらプレイすることになるから、「ゲーム中は雑談をすること」みたいなルールを課すとよりギクシャクして面白くなるで。相槌を打ちながらさりげなくカードを倒す人を見てしまったときの「マジか…」という衝撃は主婦の万引きを目撃したときのそれに匹敵する。取り残され感というネガティブな感情を娯楽に変える、秀逸なカードゲームや。
 
 
 
犯人は踊る
プレイ人数 3〜8人

 
殺人事件の犯人を当てる推理ゲームや。イメージとしては、「ババ抜き」と「人狼」をミックスしたような感じやね。手札として配られるカードは「探偵」「第一発見者」「アリバイ」などで、カードごとに付与された特殊能力を使いながら「犯人」カードを持っているプレイヤーを見つけるのが目標。「犯人」カード持ちは逆に逃げ切るのが目標やで。
 
このゲームのキモは、プレイ中に手札がどんどん入れ替わっていくとこなんよ。たとえば「情報交換」カードを使うと、全プレイヤーが左隣にいるプレイヤーにカードを1枚渡さんといかん。さっきまで「犯人」カードを持っていたプレイヤーが左隣にカードを渡してしまうかもしれない。無実だったのに右隣から「犯人」を押し付けられてしまうかもしれない。カード交換は頻繁に繰り返されるから、組み立てた推理があっという間にグチャグチャになるのがスリリングでいいんよ。
 
手札は複数枚あるから、「探偵」と「犯人」を両方持っている、なんてことも起こるよね。そういうときは戦局を見て探偵サイドに回るか犯人サイドに回るかを選ぶこともできる。カードは少ないけど、意外な自由度の高さ、思考の幅の広さに驚かされるはずや。
 
こういう人狼タイプの「隠れた敵を探すゲーム」には欠点があって、顔に出るプレイヤーだと敵が一瞬でバレることなんやけど、『犯人は踊る』ではそこがかなり改良されとる。ブラフが苦手な人でも楽しめる犯人当てとしてオススメやね。
 
 

Dobble(ドブル)
プレイ人数 3〜10人

 
反射神経が試されるゲームや。今回紹介した中でこれが一番簡単で、しかも一番盛り上がるかもしれへん。ルールは超簡単。プレイヤーは1枚、まん丸なカードを手のひらの上に乗せる。カードに描いてあるのは、木、リンゴ、ハサミや時計などの8コの雑多なグッズや。このカードには変わった仕掛けがしてある。カードを適当に2枚選んだとき、描いてあるグッズが「必ず1種類だけ共通している」んよ。
 
ゲームが始まったら、自分の手のひらにあるカードと他人の手のひらにあるカードを見比べて「何が共通しているか」を探し、共通しているグッズを見つけたらそれの名前を叫びながら相手のカードに重ねる。たとえば自分のカードと相手のカードの両方に「メガネ」があれば、「メガネ!」と叫んで相手のカードに重ねる。こうなればアガりや。最後に全部のカードを押し付けられてしまった人が負けになる。いま重ねようとしてた相手に誰かが別のカードを重ねてくると、かなりパニックになるで。
 
これはプレイしてる様子を傍から見てても面白いかもしれん。なにしろ、いい年した大人が「くるまくるまくるまくるま!!!」「りんごりんごりんごりんごりんご!!!」「木ィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」と叫んでエキサイトする様子が見れるから。遊びながら「こんなに慌てる?」って自分で笑っちゃうくらい慌ててしまうのが楽しいんよね。人間を最短時間で慌てさせる発火装置と言っても過言じゃない。子どもさんとも遊べるし、むしろ子どもさんのほうが強かったりしてバランスも良いから是非遊んでみて!
 
 
 
ぅ▲薀咼奪・パニック
プレイ人数 3人〜158人


まずプレイヤーは「豚」と「小学4年生」に分かれる。豚は透明なアクリルボックスに全裸で入って体育座りをする。「小学4年生」は液体ノリを箱の中に絞ってそそぐ。そそがれた豚は「ありがとうございます!」と元気よく叫ぶ。基本はこれの繰り返しや。特殊ルールとして小学4年生は筆箱の中の私物(短くなった鉛筆を長くする補助具など)を放り込むこともできるから注意してね!
 
小学4年生が順番に液体ノリ、あるいは私物を投入していくと、やがて小学4年生のアラビックヤマトでカチコチに固まった「小4豚琥珀」が完成する。豚は小4の私物に包まれて安らかな死を遂げ、最後にノリをそそいだ小学4年生の子どもさんは、みごと豚琥珀を持ち帰る権利を獲得するってわけや。最高やね!
 
 
ってなわけで、質問者さんもぜひアクリルボックスと液体のりを買って盛り上がってねっ!! おじさんとの約束やで!












とんかつQ&A「ストレンジャー・シングス」

Q.
 

動画配信サービスについて質問です。以前、仮面ライダーの質問の時におじさんはAmazonプライムを推していましたが、huluやNETFLIXはダメなんでしょうか? 最近とある事情で暇になり、どれに加入しようか迷っているので気になります。



お名前:オンドルセクさん





A




おじさん、実はNETFLIXにも加入してるんよ。NETFLIXは全世界で6500万人が加入している動画配信サービスで、「ハウス・オブ・カード 野望の階段」や「センス8」、「デアデビル」などオリジナル作品がぎょうさん配信されてるんが特徴や。
 
 
「ハウス・オブ・カード」は、「セブン」「ゴーン・ガール」のデビッド・フィンチャー、「センス8」は「マトリックス」シリーズのウォシャウスキー姉妹。ハリウッドで大作映画を手がけとった監督が、動画配信サービスのオリジナルコンテンツで活躍するのが最近のトレンドやね。これにはビッグネームを起用できるNetflixの巨額の資本力の他に、中国市場やスポンサーの顔色を伺わずに作品作りに没頭できるという制作環境も関係しとるらしいよ。おじさん、映画観るよりポップコーンにキャノーラ油かけて貪る方に夢中になっちゃうただの豚やからよく知らんけどね。
 
 
そんなおじさんが、NETFLIXで特にオススメしたい作品が、7/15から配信が始まった「ストレンジャー・シングス 未知の世界」や。NETFLIXはオリジナル作品が数多くあるんやけど、正直ありすぎてどれから見たらええのか分からんし、「こんだけたくさんエピソードがあるのにおもろなかったら嫌やな」という心のハードルに邪魔されて、なかなか見始めるきっかけを作りにくいねんけど、このストレンジャー・シングスだけはほんまに面白すぎるから見た方がええで。
 
 

 
 
ストーリーをざっくり言うと、「田舎町に住む仲良し4人組のうち1人が消息を絶ち、残された3人と突然現れた超能力を持つ少女イレブンが探しにいく。少年はどこに消えたのか? イレブンの正体は? そして郊外の研究所の秘密とは……?」という感じやねんけど、全体を包み込むスティーブン・キングのようなSFホラー感と、スピルバーグの映画のような冒険活劇の雰囲気、3つのパートにわかれて構成される脚本の妙が恐ろしいほどガッチリとハマってて、1話を見終える端から無呼吸連打で続きを見てしまうほどや。
 
 
マイク、ダスティン、ルーカスの少年ズッコケ3人組&超能力少女イレブン(恐らく小4。小4であって欲しい)が、失踪した少年ウィルを探すパートは「スタンド・バイ・ミー」「グーニーズ」を彷彿とさせる「ジュブナイル」もの、ウィルの兄ジョナサンとマイクの姉ナンシーがカメラでとらえた”怪異”の存在に気づくパートは「ホラー」、そしてウィルの母ジョイスと警察署長ホッパーが大人の視点からじっくりと真相に近づいていく緊迫の「サスペンス」パートと、この3つの視点の物語がパズルのように展開していく流れが最高に面白いんよ。製作総指揮は「ダファー兄弟」という全然知らん人やったんやけど、この作品でいっきにキャプテン翼の立花兄弟クラスに評価されるんちゃうかな。
 
 
ストーリーは中盤ぐらいでおおまかな真相が分かるんやけど、各パートの登場人物がほとんど交わらずに独自に調査を進めていくから、見てるこっちは「早く全員つながってくれ〜!」という気持ちになるんよね。そしてようやく全ての人物の情報が集まり、真相に突っ走っていく7話〜8話(最終話)はホンマに気持ちいい流れやった。シーズン5まである「ブレイキング・バッド」では、何故かハエを追い回すだけで1話かさ増しする豪胆エピソードがあって、視聴者の頭にもれなく「?」が浮いたんやけど、1シーズンで綺麗な結末を見せる「ストレンジャー・シングス」にはそういう無駄なシーンも一切あれへん。ホッパー署長が何故ウィルの捜索にここまで親身になるのか? という理由も泣けるし、ウィルの母ジョイスが狂人と思われてもいいから絶対にウィルを見つけ出したいという姿にもホロリ。登場人物全員に見せ場が用意されている素晴らしい構成やね。
 
 
あとおじさんが最も伝えたいところは、「徹底した80年代の世界観」っていうところやね。前述のスタンド・バイ・ミー感、グーニーズ感はこれに寄与するところが大きいんやけど、テレビの型も古いし、携帯電話もまだ無い時代やから連絡はトランシーバー、狭い田舎町やからみんな顔見知り、さらに登場人物の服装や髪型もみんなもれなくめっちゃダサいねん。でもこのダサさが、ノスタルジーを喚起させてめちゃめちゃ愛着わいてくるねんなあ……。
 
 
ともかく、80年代+スティーブン・キング+スピルバーグが合わさったようなむっちゃ新鮮なドラマやったから、みんなもぜひチェックしてみてね。オープニングもめちゃめちゃかっこええから、これだけでも見て欲しいね。
 
 

 
 
それじゃおじさん、乳牛と間違われてUFOにキャトル・ミューティレーションされとる途中やったから、この辺でね。あ、なるほど。鋭利な刃物でえぐられたかのように見えながら、血液が一滴も残ってなかったのって、こういう理由やったんや。なるほど。なるほどなるほど。