とんかつQ&A「ギャンブルで食う」

Q.


パチンコの調子が良くて毎日勝ちまくってます。最近は「もう働かずにこれだけで食っていけるのでは?」と思い始めました。「甘い考えかな?」とわかってはいるのですが、社畜になるぐらいならマシじゃないかとも思うのです。おじさん! ぜひ僕に社会の厳しさを教えて下さい! ちなみに当方、大学3年生です。



お名前:ベーコン大好きさん

A


社会の厳しさは、おじさん全く知らん。サービスと全く関係ないことしか言わない豚が上場企業さんに居場所を与えられてるぐらいやから、「ひょっとしたら社会ってめっちゃ楽勝なんちゃう?」とすら思っとる。でもおじさんな、社会の厳しさは知らんけど、ギャンブラーとして生きる厳しさは知っとるよ。


悪いことは言わん、ギャンブルで食ってくなんてやめとき。一握りの人間しか歩めん茨の道やで。そして質問者の方に恐らくその資質はないやろうね。


まず、本文の「調子が良くて」という部分だけで、質問者さんがプロギャンブラーとしての思考を持ててないことがわかるんよ。ギャンブルを「結果」で評価してる時点でアマチュアなんよね。プロは「過程」で評価するもんや。「過程」でベストを尽くしたら「結果」がどうなっても関係ない。そういう思考を持てるのがプロなんよ。


さらに「毎日勝ちまくってます」という部分から、質問者さんは1日単位でしか勝ち負けを判断していないことがわかる。プロとして飯を食ってくなら、もっと長いスパンで勝ち負けを判断せなあかん。収支帳を最低でも半年間は付けるのをオススメするよ。


大数の法則って知ってるやろか? 簡単に言えば、確率は試行回数を増やせば収束するということや。例えば、コインを投げて表が出る確率は2分の1やけど、投げるのがたったの4回やったらどうやろ? 全部表、あるいは全部裏が出る可能性も充分あるやろね。表2回・裏2回と出てピッタリ2分の1という結果になる確率のほうが逆に低いやろうな。でも100万回投げたら話は違う。確率はほぼ2分の1に収束するんや。これが大数の法則や。そして、運だけでギャンブラーとして食っていくっていうのは、このコイン投げを100万回やって100万回表を出すみたいな話やで? まあ、その自信があるなら止めはせんけどね。


では、なぜプロギャンブラーが存在し得るかと言えば、ほぼ全てのギャンブルには技術介入要素が存在するからやね。正しい知識と技術が伴えば、確率を有利に持っていけて勝てるっていうことや。結局、ギャンブルにおいてプレイヤーが出来る最大限の努力は正しい知識と技術を用いることだけなんよ。これがプロが大事にする前述の「過程」ってことなんよね。


さらに、もし奇跡的に質問者さんが「結果」に心揺らさず「過程」のみを重視できるギャンブラーに成長し、飯を食っていけるようになったとしても、その先に待っているのは作業の効率化、ルーチン化なんよ。ギャンブルにおける最も楽しいであろう部分の「様々な選択をする」ということが不可能になるんよね。勝ちに向かうための道は大抵、地味で退屈な一本道や。勝ちを目標にする時点で楽しむ余地なんて決してないんよね。


そう、実はギャンブラーの生活って、全然自由じゃないんよ。スリリングで刺激的な生活なんて映画の中だけの話。プロのギャンブラーってせいぜい自営業の人ぐらいの自由度しかないのが現実よ。実態がない分、己を律し続けるのは普通の職業よりも意志の力が必要や。社会に貢献している意識は持てないし、法改正一発で廃業に追い込まれるリスクもある。ギャンブルという短期的視点には合理的判断を下し続けねばならないのに、人生という長期的視点で見たら非合理的な生き方をしている、という矛盾を抱えて生きるんや。


これがギャンブルで食うということのリアルや。もし、あなたに「そんなことないよ」と言ってくるプロギャンブラーがいたら、その人は本当はギャンブル一本で食えていない"自称"ギャンブラーか、もしくはあなたをカモにしてやろうと狙って甘い言葉をかけてるだけや。


悪いことは言わんから、趣味に留めとき。趣味打ちするのが一番楽しいで。おじさんと並んで1000回転ハマッた海物語でも打とうや。な? 勝ったほうが小4の上履きおごりな?















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