とんかつQ&A「理想の上司」

Q.


おじさんこんにちわ。システム関係の職場で働いてる25歳の男ですが、直属の上司がまったく尊敬できず仕事に身が入りません。人として悪いというよりは、この人の下で働いても学びや充実感がないし、自分がステップアップできると思えない感じです。自分の目を開かせてくれるようなすごい上司と出会いたいと思っているのですが、どうするべきでしょうか? お教えください。



お名前:ホーボーさん

A


こういうのは「美人で性格もよくて、料理もできて、浮気も許して自分のギャグで大笑いしてくれる理想の彼女」を求めるのと一緒でね、自分が出会いたいからってなかなか出会えるもんやないよ。それにあなたにとっては良い所がない上司でも、他の人はあんまり気にしてなかったり、むしろやりやすいと思ってる人もいるんやない?

世の中には平凡な上司もいれば、キレッキレの猛烈上司もいる。そして平凡な上司の下で頭角を表す部下もいれば、仕事のできる上司に過酷な要求をされてつぶれる部下もいる。すべては巡り合わせと、人と人との相性次第や。あなたみたいなタイプにとって今の平凡な上司は尊敬できないんやろうけど、「なるほど、自分はこういう上司が嫌なんだな」と分かっただけでも儲けもんや。「自分は将来、この人よりもっといい上司になろう!」と思って、自分が感じた不満をずっと覚えておくのもいい勉強になると思うで。親や伴侶と違って、上司は異動や配置換えでコロッと変わるしね。自分に合ってない上司とあえて向き合う時期を作ることも、「学び」の内に入るんやない?

ん? おじさんはどんな上司なのかって? おじさんはめちゃんこ厳しいで。おじさん仕事に対するこだわりがマジ半端ないから、部下に対する要求も自然と高くなっちゃうんよね。おじさんの下についたらまずは基礎固めのために、一年間はランドセルの背を舐め続けてもらう。ランドセルの旨味と滋味を体に染み込ませるんや。皮がすり減り味が無くなってからもずっと舐め続け、舐め続け舐め続けしたのちに舌の先にほんのり残る甘さ、それをとらえた時、本当のランドセル料理人としての第一歩が踏み出せるんよ。今のところランドセルを一年間舐め続けることができた人材は、おじさん以外にいないね。そもそも部下になりたいと希望してきた人もいない。客もこない。死のう。















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