ロースおじさんの日記 - 46







▼2014年12月11日

毎年、元旦と温水洋一さんの誕生日以外の363日は毎晩のように小学校に忍び込んでるおじさんやから、たまには不思議な体験をすることもあるんよ。今日はその時の話をみんなにしてあげるね。あれはおじさんがいつも寝る時にアイマスク代わりに使っていた極上の香りを持つ上履きを野犬に奪われ、意気消沈しつつも代わりのブツを探しに丑三つ時の小学校に忍び込んだ時の出来事やった。
 
 

一口に代わりを探すっちゅうても、おじさんの顔にしっくりくるサイズで、かつ眠りを妨げずリラックス効果のある香りをまとった上履きってなかなか見つからんもんでね。この日の釣果も残念ながらゼロ。「今日もだめやったか〜」とスゴスゴと退散しようとしたその時、不意にゲタ箱から「ガタガタッ」と物音が聞こえたんよ。



おじさんビクゥッ!として音がした方に懐中電灯を向けたんやけど、そこには何もなかった。空耳やったかと思って帰ろうとすると、またガタッと、音。よく見ると、ゲタ箱のフタのひとつがこまか〜くカタカタカタカタ震えてるんよね。風もないのにそのゲタ箱のフタだけがカタカタカタカタッ、カタカタカタカタッと音を立てとる。もう普通じゃないんよ。ありえないんよこんなこと。おじさん、いややな〜こわいな〜と思って、とりあえず音の正体を確かめるべくそのゲタ箱に近づき、ふぅ〜っと呼吸を整えてからひと思いにバッ!!と開けると……
 
 

 
そこにあったのは、上履きやなくて便所サンダルやった。
 

 
 
「なぜゲタ箱に便所サンダルが?」という疑問ももちろん抱いたんやけど、それより前、ゲタ箱を開けた瞬間におじさんを襲ったものがあった。それはね、鼻が曲がるぐらいの悪臭やったんよ。ゲタ箱のフタを開けた瞬間から、もう目がシパシパするぐらいの悪臭が辺りに漂ったわけ。それは腐った生ゴミの匂いを何十倍にも濃縮して、そのエキスを餃子を食ったオッサンの口から直接鼻孔に送り込まれてるような、筆舌に尽くしがたい匂いやった。
 
 

「この便所サンダルは普通やない。きっとウンコの妖精さんのゲタ箱を開けてもうたんや!」
 

 
おじさんたまらず玄関から外に走り出て、そのまま逃げ帰ろうとしたんやけど、「いやめちゃくちゃ臭かったわ。どんぐらい臭かったやろ? もういっぺん確認しことかな?」って思って、もう一回便所サンダルのとこに戻ったんよね。で、やっぱりえげつないぐらい臭くて帰ろうとする、しばらくするとまた気になってきて引き返す……それを繰り返していく内に、耐え難い悪臭の中にえもいわれぬ「味」みたいのがあることに気づいてね。ほら、くさやも匂いに慣れるとやみつきになるって言うやん? だから今じゃ、そのめちゃくちゃ臭い便所サンダルをアイマスクにして寝てるよ。ときどき鼻の穴にびっしりイソギンチャクの死骸を詰め込まれとる夢を見ることもあるけど、もう基本的にはこれがないと眠れんね。
 
 
 


 
こんな不思議なことって……あるんやねぇ………











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