とんかつQ&A「SCP財団」

Q.
 

ロースおじさんは休日は何をして過ごしていますか?



お名前:ござるさん





A




おじさん、最近は「SCP Foundation(SCP財団)」っちゅうサイトを一日中読みこんどるね。これは海外発祥のみんなが考えた怖い話や不思議な話を投稿・閲覧できるデータベースみたいなものなんやけど、その形式が尋常じゃなく凝ってて面白いんよ。
 
SCPは「Special Containment Procedures(特別収容プロトコル)」の略で、世界にひそむ”人智を超えた得体の知れないモノ・存在・現象”を指すんや。SCPのほとんどは出処からして謎で、いつ何を引き起こすかわからん。そんなSCPの脅威から人類を守るため、それらを確保し、収容し、保護するために結成された秘密組織が「SCP財団」なんよ。SCP財団のページでは、財団のデータベースに登録された数千もの膨大なSCP報告書を読むことができるんや。この説明を読んで心の中学二年生がトワイライトゾーンのテーマを口ずさみ始めたらSCPを楽しむ資格アリアリやで!
 
 
SCP財団
http://ja.scp-wiki.net/scp-series
 
 
といっても、いざワクワクして読み始めたら面喰らうかもしれん。これはSCP目録を読むうえで最初にぶち当たる壁なんやけど、とにかく読者に要求するリテラシーがめっちゃ高いんよ。SCPの方針として「客観的な記述を徹底する」というのがあるから、パッと見は怪談らしからぬ無味乾燥な文章の羅列に見えるし、独自の専門用語がバンバン出てくるし、読み込まないと概要を掴むのさえ難しいんや。でもおじさん、これこそSCPの最大の魅力でもあると思っとる。それどころか、ホラー表現の世界に起きた「革命」とすら言えるんやないかな?
 
 
話はちょっとズレるんやけど、現代はホラーやミステリーというジャンルを成立させるのが難しい時代なんよね。恐怖の核にあるのって「未知」の感情やと思うんやけど、今は未知なものが少ないんよね。重力波の謎が解き明かされつつある時代に、「恐怖!廃校舎の幽霊!」でどんだけマジになれるん?っちゅう話や。SCPはその逆転の発想で、「研究施設の報告書」という不条理の対極にあるフォーマットを導入し、「未知」の恐怖をリアルに引き立てることに成功しているんよ。SCPにある話はあからさまな派手さがないぶん、その意味がわかった時のカタルシスが格別なんよね。でもまあ、とっつきにくいのは事実やから、気になったページをザッと流し読みして、解説ページを検索してみるのをオススメするで。ニコニコ動画にSCP解説動画も多数あるから、そこから入ってみるのもええかもね。
 
 
 
最後に、どれから読めばいいかわからない人のために、おじさんが面白いと思ったSCPをいくつかピックアップしておくね。
 
 
 
▼SCP-1000 ビッグフット
http://ja.scp-wiki.net/scp-1000
 
UMAとして有名な、あのビッグフットや。その正体が実は……という意外な真相がおもしろ怖いSCPやね。読むとわかるけど、書類内でも閲覧規制がかかっていて、財団職員の「セキュリティクリアランスレベル」が高くないと読めない情報が結構あるんよね。もちろん演出やけど。これをうまく利用したどんでん返しのあるSCPは鳥肌モノやで!
 
 
▼SCP-198 コーヒーを一杯
http://ja.scp-wiki.net/scp-198
 
SCPには悪意の塊みたいなものが数多くあるんやけど、これはずば抜けとるね。簡単に説明すると、SCP?198は飲料水を入れる容器で、マグカップとか湯のみとかピッチャーとか、いろんな形態に変わることができる物体なんや。何が怖いかっていうと、誰かがその容器を手に取ると、手と容器が完全にくっついて離れなくなってしまうんよ。さらに、容器は人の体液や排泄物などの汚い液体で満たされて、なぜか容器を持った人はそれを飲む以外の栄養摂取が一切できなくなってしまうんや。衰弱死するか、汚物を飲んで生きながらえるか? 一度掴んでしまったら終わりの最悪SCPやけど、おじさんは「小学四年生が体育の授業(ポートボール)でかいた汗」がコップになみなみ注がれる一縷の可能性にかけて手に取る所存やで。
 
 
▼SCP-055 正体不明
http://ja.scp-wiki.net/scp-055
 
「SCPについての情報そのものを歪めるSCP」の代表格やね。このSCP-055は誰でも見ることが出来るし、形も複雑ではないらしいんやけど、なぜかその情報を記憶することが誰にもできないんよ。おじさん、こういう「認識」にまつわるSCPが個人的にゾクゾク来て好きやね。
 
 

▼●●|●●●●●|●●|●
http://ja.scp-wiki.net/scp-2521
 
とにかくまず読んで! 一見堅苦しいSCPがいかに「なんでもあり」なのかがよく分かると思わん? 初めて読んだ時は発想の奇抜さとクオリティの高さに興奮して片手に持ってたビアードパパのシュークリームを握りつぶしてしまったよね。
 
 
 
ところで、実はおじさんもSCPなんよ。と言っても「Syou4 Collecter Pig」として収容されてるんやけどね。オブジェクトクラスは「Kakuni」、収容方法は「かっぽう着入り巾着袋と一緒に40層の鉛でできたコンテナに収容」やで。まあ、こんな壁ごとき、おじさんの背中から分泌される皮脂をもってすれば簡単に溶かせるんやけどね。……ん? 遠くから……「気球に乗ってどこまでも」を歌う小4の声が聞こえる……確かに聞こえる……
 

 
行ってきま〜す!!