退職願

おじさん。

な、なんよ?あらたまって。

おじさん、ぼく、転職しようと思うんだ。

えええ!!
おじさんのレストランやめちゃうの!?

うん。だっておじさん、全然店を繁盛させる気ないじゃない。
メニューはイカホットくらいしかないし、たまにお客さんが来たときも「知り合いの女性にスクール水着をまだタンスの奥にしまっている方はいませんか?もしいらっしゃったら是非紹介していただき譲っていただきたいのですが」とか言って逃げられるし、あとほとんどお店まわしてるの僕なのに給料未払いが続くし。

なにか問題でも?

問題ありまくりだよ!
こんな店、もう1秒だっていたくないね!

いーーーーち! はいっ、1秒経ちましたー!
1秒経ったのにいますー! 1秒もいたくないとか言ったのにいますぅー! ざーーんねん! ざーーーーーんねん!


あっ! ちょっと待ってよミンチー!
今のウソ! 全部ウソ!おじさんのお洒落ジョークだよ!
待って待って!おじさん、心を入れかえるよ。人気が出そうな新メニューも考えるし、お客さんに変なこと聞かないし、週ごとに新しいキャデラックを買い換えるのを必死で我慢して、ミンチーにお給料を払えるようにするよ!

そんなことしてたらそりゃ給料払えないよね。
でももういいよ、僕おじさんのこと信用できないし。

ミンチー。あの日、ミンチーとおじさんは誓ったよね。ここを日本一素敵なレストランにしようって、お客さんの笑顔でいっぱいのレストランにしようって、スープに隠し味としてスネ毛を混ぜるのは、美味しくならないばかりか意味もないし汚いからやめようって。

確かに誓ったね。スネがつるつるになったおじさんを、僕が棍棒で殴りながら夕日に向かって誓わせたよね。

あの時の誓いを、ミンチーは忘れてしまったん? おじさん、これからはちゃんとする! ちゃんとするから、お願いミンチー! 辞めないで! ほらほら! こうしておじさん土下座して、床までぺろぺろ舐めるから、辞めないで!

・・・・・・

おじさん、ミンチーのためなら床を舐めることなんて、なんでもないよ! ほらほら、ぺろぺろぺろ、土下座でぺろぺろ、床ぺろぺろぺろぺろぺろ、お願いお願い! お願いイィィィィィィッ!

・・・ふぅ、しょうがないなぁ

ぺろぺろぺろ

わかったよ。このままにしておくと近隣の皆さんに何をするかわかんないし、これも運命だと思って、これからもこのレストランでおじさんを監視しながら働くとするよ。

ぺろぺろぺろぺろぺろ

いつまで舐めてんの!

レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ!!!

床相手にすごいテクニック!!








コメント
大好きです。